新築戸建ての諸経費の1つに入るのが火災保険です。
この火災保険の金額は、新築戸建ての購入者によってかなりばらつきが有り、大した保証でもなく・必要の無い特約をつけて10年で70万近く払う方いる一方で、ちゃんと火災保険を理解して選ぶ事で20万~30万程度に納めている人も中にはおります。
ここの差は一体何なんでしょうか?
答えはこれから紹介する火災保険を安くする7つの方法を上手く利用しているかの違いです。
今回は1円でも諸経費を押さえたい!って人向けに火災保険を安くする7つの方法について、火災保険を紹介していた元不動産営業マンが解説させていただきます。
Contents
- 1 新築一戸建ての火災保険の相場はいくら?
- 2 火災保険の総額を安くする方法7選とは?
- 2.1 建物の構造によって決まる。新築戸建てはツーバイフォーを購入すると安くなる。
- 2.2 火災保険の総額を抑えるなら絶対に10年契約!最大1.8年分も総額が安くなる。
- 2.3 火災保険の建物の保証額を売買契約書の建物金額にしない。建物金額80%までにすると更に保険金が安くなる。
- 2.4 本当にその特約・家財契約は必要?必要以上の特約は掛けない。
- 2.5 都市ガスvsオール電化?火事発生率が3割少ないオール電化住宅の実力
- 2.6 不動産会社vs銀行系vs保険代理店の申込場所はどこでする?団体割引を上手に使おう
- 2.7 超重要!購入する物件エリアで各保険会社の金額が変わる(火災発生率・保険金請求率)。各保険会社の相見積もりを取ろう
- 3 まとめ
新築一戸建ての火災保険の相場はいくら?
新築戸建ての火災保険をの相場は建物の構造・建物広さによって変わりますが、準防火地域(東京都・駅近物件)などでは、20万~25万、非防火地域(建築基準法22条の家)では、30万~35万円が相場です。
(10年一括払い)
この金額は家財500万などの特約は一切付けておりませんのでご注意ください。
(1500万~1800万程度の保証のみ)
また後にお伝えしますが、10年一括では無く、1年払いにすると総額がもう少し増えてしまいますので、自己資金がある方、自己資金全額借りられるほどの年収がある人は、火災保険は10年一括払いにしましょう。
結構高いですよね?
何もせず保険会社の良いなりで入ってしまうと、家財などの特約によりあっという間に50万~60万の以上の保険になります。
これからお伝えする内容を参考に火災保険料のコスト削減をオススメします。
火災保険の総額を安くする方法7選とは?
建物の構造によって決まる。新築戸建てはツーバイフォーを購入すると安くなる。
出典:戸建て購入の教科書
火災保険の金額を一番大きく決める要素として、物件の構造部分です。
住宅購入の契約後に火災保険を選んでいる人は、構造部分の変更ができませんから、残念ながら安くする方法を利用する事はできません。
しかし、住宅購入前であれば、【火災保険の安い物件】も住宅探しの条件の1つに入れておけば、火災保険の節約額も大きくなります。
構造でオススメなのは、ツーバイフォー住宅です。
ツーバイフォー住宅は地震に強く、ファイヤーストップを壁の中に入れておくことで、壁から空気が入り込まない事から火事の勢いを押さえられる構造になっております。
準防火地域でない22条に建てられているツーバイフォー住宅は、売主やハウスメーカーに省令準耐火住宅に該当するかの確認をする必要があります。
「省令準耐火建物」とは?
準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造として、住宅金融支援機構が定める基準に適合する住宅。
「外部からの延焼防止」、「各室防火」、「他室への延焼遅延」が特徴として挙げられます。出典:ダイレクト火災保険
売主や家を建てるハウスメーカーに省令準耐火の証明書を取得しなければなりませんが、省令準耐火住宅に該当すれば、準防火地域と同様の扱いである真ん中のT構造に該当し、総額5万~10万円ほど安くなるのです。
とりあえず、どんな購入物件でも売主に省令準耐火に加入している物件の有無確認をするのだけでもオススメします。
これは一番大きな節約方法であり、意外と省令準耐火って言葉を知らない不動産営業マンもおりますので注意してください。
火災保険の総額を抑えるなら絶対に10年契約!最大1.8年分も総額が安くなる。
構造も重要ですが、火災保険が無駄に高くならないようにするためには、1年払いでは無く10年払いで火災保険を払った方がお得です。
火災保険の1年払いと10年払いの保険料の差を調べるには、各保険会社の長期係数を見ることで確認することができます。
(各保険会社で割引率が違うのもポイント)
火災保険のソルベンシーマージン比率(保険支払い比率と資本比率の割合)最大手の日新火災では、10年加入すると、1年加入を10年間払い続けるのと比べて、約1,8年分安くなるのです。
長期係数表 2年 1.85 5年 4.30 8年 6.70 3年 2.70 6年 5.10 9年 7.45 4年 3.50 7年 5.90 10年 8.20 出典:日新火災
仮に1年に3万の1年払いを10年続けると30万ですが、10年一括にすることで24.6万円=5.4万の節約ができたって事になります。
逆に、上記でお伝えしている新築戸建ての一般的な相場は10年契約の場合で行っておりますから、1年払いにすると、上記の30万が約35万になってしまいますので注意してください。
火災保険の建物の保証額を売買契約書の建物金額にしない。建物金額80%までにすると更に保険金が安くなる。
火災保険の建物評価額を保険屋さん・不動産業者の良いなりに売買契約書に記載されている建物価格分で保険金額を決めてしまうとその分火災保険料が高くなります。
一見間違ったようには思えない金額設定ですが、購入する建物金額の中には・・・・
・本体価格(再建築費用)
・業者の利益+造成費(売主の利益・土地の造成費・登記費用)
・販売費・広告宣伝費(仲介会社に払う手数料など)
がふくまれております。
火災保険で重要なのは必須なのは、家が燃えてしまって再度立て直す際の本体価格が重要なわけで、不要な業者の利益+広告宣伝費分の金額を掛ける必要は無いと言う考え方があります。
火災保険会社では、建売業者・ハウスメーカーで仕様や利益率が異なることから、売買契約書に記載されている建物価格の±30%まで建物価格の変動を行う事が可能です。
(例1500万の建物の場合は1050万まで下げること、1950万円まで上げるのも可能)
業者の利益などが建物価格の30%だとすると、じゃあ再建築費用は70%だから、70%まで建物評価額を下げれば良いのかというとそれはNG!
(絶対やっちゃダメ)
なぜなら売買契約書に記載されている建物価格の80%を境に保険金の支払い方法が変わり、80%未満だと【比てん補払い(一部負担)】とされてしまい、損害に対して建物保証額の満額が貰えなくなってしまうからです。
(1000万の保険に対して、1000万の損害が出たとしても、700万までしか降りない。)
保険金額が保険価額の80%以上の場合は実損払方式と同様ですが、保険金額が保険価額の80%未満の場合はお支払いする保険金が損害額を下回り、十分な復旧ができないことがあります。
出典:東京海上日動
火災保険を利用するときは必ず実損払いが基本。(建物価格の80%以上の保険)
80%にすることで、業者の利益・広告宣伝費分の不必要な保証額を減らす事で火災保険料を下げることができますが、建物価格より評価額を下げたくないって人は、100%のままで良いでしょう。
80%にして火災保険料を下げる方法がありますって言う参考までに。
本当にその特約・家財契約は必要?必要以上の特約は掛けない。
仲介会社経由のお客様で私が火災保険料がものすごく高過ぎねえ?って思った人の案件は、必ず家財契約が1000万以上を越える保険だったり、高台物件で洪水履歴も一切無いような場所で、水災特約に加入している人達です。
この手の場合は大体60万~70万を越えてます。
とりあえず家財保険に加入しないと怖いって言う人達ってそんなに家財にお金がかかっているのでしょうか?
大手の火災保険会社が指し示す家財の平均額が1,250万と言っておりますが、平均年収408万円の日本で、1000万以上家財にお金掛けている家族なんて滅多にねーよって。
保険各社が示す目安はまちまち(表B)。損害保険ジャパンの参考資料では世帯主が40歳、夫婦と子ども2人の標準世帯の家財評価は和服が118万円、ピアノなど楽器が47万3000円、タンス類が65万8000円、パソコンは周辺機器を含めて49万7000円というが、どの世帯にも当てはまるとは限らない。
出典:https://www.nikkei.com/article/DGXZZO70279030T20C14A4000000/?df=2
まず、和服に118万とか・・・20代・30代のファミリー層でこんな大層な和服持っている人居ます?0とは言いませんが、持っていない人が大多数かと。
この辺を煽って、1000万以上の家財保険に加入させようとする保険会社・銀行も残念ながら沢山降ります。
(ノルマのため)500万の家財保険に加入するだけで10万~15万UPしてしまいますから、1000万の家財保険に加入しただけで30万UPですよ。
もったいなさ過ぎます。
また水災特約も洪水になる可能性が0に近いエリアでも、加入させるような方がおりますので、購入するエリアによっては不要な特約を外すようにすることが、火災保険料を安くする否決の1つ。
都市ガスvsオール電化?火事発生率が3割少ないオール電化住宅の実力
もしあなたの住宅がオール電化住宅の場合。火災保険会社を選ぶことで一気に5万円は安くなります!
オール電化の火災保険は安くなる?総額5万得する方法と1つの注意点でご紹介している保険会社のセコム損保とAIG損保の2社です。
AIG損保では最大で22.5%もオール電化割引がありますから、30万の保険に対しては約5万円以上も安くなるのです。
オール電化割引って言葉を知らずにほかの保険会社で加入すると、残念ながら割引を受けることができません・・・
オール電化割引は保険会社によって金額が大きく変わる一例に過ぎません。
後にご紹介しますが、購入する物件エリアによって火災保険会社各位で金額が変わってくるのです。
オール電化住宅の人は、下記からAIG損保・セコムの相見積もりをどうぞ。
→オール電化割引が使えるセコム損保とAIG損保の相見積もりを行うはコチラ
不動産会社vs銀行系vs保険代理店の申込場所はどこでする?団体割引を上手に使おう
建売の火災保険加入は不動産屋・銀行・保険代理店のそれぞれのメリットとは?でもお伝えしてますが、不動産会社は保険会社との取引件数に応じた【団体割引(10%)】の割引があり、銀行経由だと金融集団割引を利用した、使用するローンに付属して言う火災保険で最大15%off(楽天銀行)の商品があります。
例えば購入した物件がオール電化住宅だった場合、通常web申込だと最大22.5%の割引になります。
ただAIG損保との団体割引が利用できる不動産屋にて、オール電化割引も併用できるとなると、最大32.5%も割引って言うこともあり得るのです。
上手くかみ合えば最高の割引率が受けられるのが不動産屋・銀行経由のメリット
しかし不動産会社・銀行系の弱点は、商品が1つしか無く、不動産営業マンに取っては他社商品との相見積もりはどうでも良いって思って居るところがデメリットです。
(火災保険はいくらになろうと関係ないので)
超重要!購入する物件エリアで各保険会社の金額が変わる(火災発生率・保険金請求率)。各保険会社の相見積もりを取ろう
最後にとても重要なのが、火災発生率・保険金請求率の2つになります。
簡単に言うと、火災が発生しやすいエリアで購入すれば、保険金の受け取り率が高くなるので保険料が高くなり、保険金の請求率が低ければ保険料も安くなるって事です。
そして最も重要なのが、火災発生率・保険金請求率は各保険会社によって全くもって異なるって事です。
同じ物件・同じプランでもA社では見積もりが高かったけど、B社の方が安いって事が起こるのは、火災発生率・保険金請求率の影響です。
火災保険を選択する際に、特約の有無・金額の比較・支払い方法の違いなど複数社調べなければ、本当に安くてベストな保険を見つけることはできません。
ここで頼りになるのが不動産屋!?って思われるかもしれませんが、残念ながら不動産屋の担当者は複数の火災保険の見積もり・アドバイスなどの助けは行いません。
不動産屋はあくまでも家を売るために、ローンが実行でき取引が無事に終えられる為であれば一生懸命動きますが、1円にもならない火災保険の選択・アドバイスを新設に行わないのが現実です。
不動産会社と取引のある火災保険会社が火災発生率・保険金請求率とプランの有無の関係で必ずしもベストとは限らない。
よって火災保険は自分で選ばなくてはなりません!
しかし、知識が無い上に普段の仕事が忙しくて保険代理店に行く時間も無い中でどうやって相見積もりを行えば良いのか・・・
ご紹介したいのが【無料】火災保険一括見積もりサイトです。
ここでは厳選された16社の保険会社の見積をたった3分の入力で無料で見積もりが貰えてしまうサービス。
この一括査定サイトを運営している会社は、(株)イッカツと言う会社で、累計3万人を利用している住宅ローンの相見積もりを行うサービス【住宅本舗】を運営してます。
イッカツさんは日経新聞にも掲載されており、なにより個人情報漏洩などのセキュリティ面に対して、国際標準である「ISO27001」を取得しておりますので、個人情報漏洩の心配もありません。
イッカツさんに登録している火災保険会社ですが、名を必ず聞いたことがある【損保ジャパン】【三井住友海上】を始め、火災保険最大手の日新火災など厳選された会社ばかり。
火災保険の格付けはソルベンシーマージン比率で決まりますが、1位の日新火災については1300%を越えており、(200%以上が国の標準)ほかの保険会社でも400%以上も越えるような1流会社です。
登録している会社が1流保険会社ですから、保険金を受け取ろうとしても、会社が潰れて保険金が貰えないリスクは無いに等しいでしょう。
【無料】火災保険一括見積もりサイトで見積もりしたからと言って必ず契約しなければならないって事はありません。
不動産会社で提示された火災保険の見積もりと比較して、安い方に加入すれば必然的にベストな火災保険が見つかるはずです!
相見積もりで火災保険を総額10万以上安くし、何かとお金のかかる引っ越し費・家具新調にお金を回しませんか?
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まとめ
この記事で伝えたいこと!
☑新築戸建ての火災保険の相場は、特約・家財無しで準防火地域で20万~25万・非耐火地区(22条エリア)で30万~35万円になる。
☑火災保険の総額を安くする方法は【ツーバイフォー住宅を買う】【10年払いにする】【建物評価額を80%まで下げる】【不用意な特約・家財を付けない】【オール電化住宅にする】【不動産屋・銀行系経由の団体割引を使う】【火災発生率・保険金請求率の低い保険会社を選ぶ】の7つ
☑購入先の不動産会社は火災保険に対して協力的ではない!不動産会社が提出する保険の見積もりと、火災保険見積もりサービスの内容を比較すれば一番ベストな保険が選べるようになる。
火災保険を安くする7つの方法はいかがだったでしょうか?
完成している建売だと、火災保険を決める時間はたったの2週間~3週間程度しか無いため、火災保険の保険商品・プランは勿論、保険金額も気にせずに契約している人が多いです。
不動産の値引きは頑張るのに、火災保険は言い値で契約しているみたいなもんです(笑)
それでは勿体ないので、相見積もりを行う事をオススメします。参考になれば嬉しいです。
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