昔は1つの家には必ず和室が付いている家が当たり前でしたが、メンテナンス費用がかかる・畳の隙間などの掃除が面倒くさい・ベットが置けないなどの理由から、畳の部屋は使いづらくいらないと言う若い方が多いです。
私も接客していて、和室いらないていう人が大多数だった経験があります。
中には値段も良く・土地の立地も良いのに、和室が付いているのが嫌だっていう方も・・・
物件の立地・物件の価格帯も条件に合う貴重な物件を和室が付いているっていうだけで、諦めてしまうのは勿体ないです。
土地の立地・日当たりはお金では買えなくても、和室を変更することはお金で買えます。
今回は和室を洋室に変更する費用の相場及び、無料でも変更できる2つの方法(条件あり)をご紹介させていただきます。
Contents
建売の和室から洋室に変更費用はいくら?
完成された建売住宅の和室から洋室に変更費用は、部屋の広さ(帖数)で決まりますが、6帖の場合15万~20万円です。
下記が費用の内訳。
和室から洋室への変更工事
☑床材・張り替え ㎡単価9,000円 6帖の場合は9.91㎡ 約90,000円
☑クロス張り替え ㎡単価800円 約4万(天井・下地処理全て含む)
☑畳等の処分費 2万
☑諸経費・人件費 3万~5万 合計:18万~20万
この内訳表をみても、床材の施工費に9万円もかかっていることから、床材のグレードによって金額が大きく変わってきます。
床材の商品内容によりますが、グレードの低い物でも㎡単価9000円はかかります。
もし遮音性の分厚い床材に変更する場合はもっと金額がたかくなるかと・・・
もっとも建売の場合、和室から洋室に変更する床材は全て指定されておりますから、ほかの部屋と同じ床材になるので注文住宅のようにグレードの高い床材にはなりにくいです。
意外と安いと思いましたか?それとも高いな・・って思いましたか?
次に条件が揃えば無料で施工してもらえる2つの方法をご紹介します。
和室を洋室に変更費用と無料で行う2つの方法
建築前の段階で和室から洋室に変更してもらう。
最も良いのが、完成された建売を購入するのでは無く、建築前の建売を青田買いすると、和室から洋室への変更を無料で行ってくれる会社が殆どです。
青田買いだとしても、建物の建築確認が降りてしまった後の間取り変更は会社によってNGの場合もあれば、建築確認の変更申請費用(1万程度)を支払いすれば変更することができます。
青田買いは、イメージがしにくいのでイメージの相違がおきやすいというデメリットがありますが、早めに購入すると、和室を洋室に変更程度のサービスは容易に受けられるでしょう。
値引き交渉の際に金額の交渉ではなく、和室を洋室に変更する契約条項にする。
建売を購入するときに値引き交渉を挨拶側に行うかと思いますが、購入する物件が売れ線物件だったり、値段を下げたばかりの物件であると価格交渉に一切応じないって会社もあります。
ようは業者の中でも売れる物件、売れなそうな物件と分けており、需要(お客さん)>物件(供給数)ってなっていると値引き交渉ができないわけです。
(ほかのお客様がいるのにわざわざ安く売る必要は無いですから)
そんなときに、値引き交渉では無く、サービスとして和室を洋室に変えてもらうと内容で交渉してみるのも1つの手!
そうすると値引きがNGの物件であっても、割と高い確率と売主から了承を得られる場合があるのです。
コレには理由があって。
建売業者って土地を購入するときに銀行からお金を借りるのですが、銀行は販売価格の収益性(いくらで売れたか)と言うのをよく見ます。
値引きをばかりすると印象が悪くなり、融資が下りず土地が買えなくなるって言うのを恐れているから・・・(特に大手じゃ無いところは)
値引きができなくても、値引きできないんだ「じゃあ買わない!or言値で買う」ではなく、サービス工事で和室を洋室に変更してもらうを提案してみてはいかがでしょうか?
勿論売れていない物件の場合は、値引き交渉+サービス工事っていう方法も有効です。
和室から洋室に変更後に後悔しても遅い!和室のメリットも忘れずに
和室はデメリットばかり目立ちますが、和室のメリットを把握しておりますでしょうか?
やっぱり和室を残しておけば良かったってならないように、和室のメリットをまとめます。
和室のメリット
☑小さい子供が居れば、子供を寝かしつけるのも遊ばせておくのも楽
☑急な来客でも、すぐに客間として利用できる(利用用途が多い)
☑畳のイ草には空気清浄機能と室温調整機能がある
小さい子供が居れば、子供を寝かしつけるのも遊ばせておくのも楽
子供が小さければ、目を離すわけにはいかないですよね?
私は2歳の時にマンションの4階から飛び降りようとして、間一髪で親に助けられた事があるので、子供は本当に何をするか分かりません。
LDKに和室がつながっている間取りを購入した場合、子供を和室で遊ばせておけば、子供から目を離さずに家事を行う事ができます。
これは洋室でもできるんじゃ無いか・・・って疑問に思うかもしれません。
しかし、洋室のフローリングは和室と違って固いので、子供を寝かしつけるのにもベットまで運ばなくてはいけないという手間がかかる上、転んだりしたりすると頭を打つ危険性もあります。
この点、和室であれば子供が転んでも畳は柔らかいので、怪我になる可能性は洋室よりも低く、更にベットなどを用意しなくても畳の上で寝かせておくことだってできます。
幼稚園以下の小さい子供を持つご家庭は、畳の部屋があると非常に便利ですよ。
急な来客でも、すぐに客間として利用できる(利用用途が多い)
和室があって便利だなって思う点は、親戚などによる急な来客・宿泊時です。
和室には洋室のように普段家具など置いていないため、部屋を片付ける時間も洋室に比べて少なく済む上、急に泊まるとなれば布団を敷くだけですぐに対応ができます。
この点、洋室で布団だとフローリングが固く、布団だと寝違える可能性が高いので、簡易的なベットを用意しなければなりません。
和室は楽ちんなんです。
物が置けないというデメリットが目立ちますが、逆に言えば物が少なく、下が柔らかいので、柔軟性の高い部屋ともいえます。
畳のイ草には空気清浄機能と室温調整機能がある
畳のイ草には空気清浄機能と室内温度の調整機能があるってご存じでしたでしょうか?
和室独特の心地よさ・匂いっていうのは間違えなくイ草の空気清浄機能と室内調整機能のおかげです。
畳専門会社である肥後物産株式会社のイ草の空気清浄機能の記事を引用します。
い草は紙やウールに比べて、二酸化窒素やシックハウスの原因となるホルムアルデヒドの吸着能に優れています。
例えばコップにタバコの煙を入れて,片方のコップにはい草を入れて、もう片方のコップにはい草を入れずにしばらく置くと、い草を入れたコップのタバコ臭は殆どなくなります。
出典:肥後物産株式会社
タバコの匂いを消臭する効果もあるとのことですが、シックハウスの原因になるホルムアルデヒドの吸着率が高いってところに注目。
イ草のスポンジ効果により、新築時に咳などが起こる原因のホルムアルデヒドを吸着してくれるので、気管支が弱い方には畳の空気清浄機能はメリット。
また畳の部屋に済んでいると、集中力が高まって子供のテストの結果も良くなったというデータもあるようなので、イ草がもたらすメリットを踏まえて畳の部屋を洋室に変更するを決めたらいかがでしょうか?
まとめ
この記事で伝えたいこと!
☑建売で和室から洋室に変更するのには15万~20万円が相場(6帖)
☑無料で和室から洋室に変更する方法は「建築前の建売住宅」「値引き交渉時においてのサービス工事にする」の2点。(全ては売主次第)
☑和室のメリットには、「子供を寝かしつけるのも遊ばせておくのも楽(子育てしやすい)」「急な来客でも対応できる」「イ草の消臭機能・室温調節機能」の3つ。気管支が弱い方は畳の部屋はメリットが多い。
建売の和室から洋室に変更する金額は20万程度かかりますが、洋室から和室にする場合は、フローリングより畳の方が安いので15万程度で変更が可能になります。
※クローゼットを押し入れにするなどのリフォーム別途費用かかる。)