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建売購入ノウハウ・契約後

新築戸建てにピアノ設置は補強が必要?置き場所と3つの防音対策とは

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ピアノが趣味・仕事でやっている人であれば、購入した住宅にピアノを置く場所を決めておかなければなりません。

でもピアノを置くためには3つの問題を解決しなければなりません。

ピアノを置くために起こる3つの問題点

☑重量制限で補強をしなければ置けない:建築基準法では1㎡の積載荷重は180キロ

☑家具の配置などによりピアノの置く場所が決まらない。

☑防音どうしよう。

 

これら3つの問題があるので、ピアノを家に置く敷居の高さにピアノを挑戦するのを諦めよって思ってませんか?

私もピアノを習っていた端くれで、ショパンのノクターン第2番まで弾けるようになったレベルまで練習した経験があるので、ピアノを常に練習したい・家に置きたいと言う気持ちがすごく分かります。

(一番得意はクラシックギター)

 

確かに所有しているピアノの種類によっては、新築戸建てに置くこと自体かなり難易度が高いです。

 

しかし、物件購入前にピアノを置く打ち合わせをちゃんと行っておけば、決して家にピアノが置けないわけではありません。

今回は実際にピアノの防音室を作ったお客様の例を参考に、新築戸建てにピアノを置くための方法を解説させていただきます。

 

ピアノ設置には補強が必要?所有しているピアノの種類で工事内容が変わる。

グランドピアノの場合は床補強が絶対に必要

 

所有しているピアノがグランドピアノの場合は、必ず補強工事が必要です。

と言うのもグランドピアノは重さ260㎏~400㎏以上あり、建築基準法上の床は、積載荷重は180㎏までと決められております。

260㎏以上あるグランドピアノをそのまま載せてしまうと、床が抜け落ちてしまいますから、床には補強工事が必要なのです。

 

床の補強工事費用は、グランドピアノの場合は部屋全体を補強する場合があります。そのため床補強費は6帖で5万程度は見ておくべきです。

 

実際私のお客様で6帖用は49,000円でした。

当時は消費税5%の時だったので今ではもう少し高いかもです。

ここでの注意点は1階での費用って事。

 

これが2階にグランドピアノを置くってなったときは、もっと補強する必要が出てくると考えられる為、その分の費用が割高になるって事を注意してください。

 

ピアノを置く階数で変わるよって話ですね。

子供の練習も見れる場所にピアノを置きたいって思っているなら、LDKがオススメですよって聞いたことがあります。

 

アップライトピアノも重量オーバー!床補強は必要。

 

アップライトピアノも190㎏~270㎏までありますから、建築基準法の積載荷重180kgを越えるので、床補強工事が必要になります。

グランドピアノとの違いは床補強の範囲が狭いって事!アップライトピアノは部屋全体の床補強では無く、アップライトを置く場所のみの補強で良いケースが殆どなんです。

 

よって床補強の施工費もグランドピアノに比べて安くなります。3万円~4万円程度を見ておけば良いかと。

(アップライトは見積もりを取ったことが無いので済みません。)

 

電子ピアノであれば補強は必要なし。

 

購入するピアノが電子ピアノであれば、何処でも問題なく置いてOKです。

電子ピアノは30㎏~80㎏程度ですから、積載荷重の180㎏に遠く及びます。

よって補強工事も何も必要ありません。

私も3階建ての3階に電子ピアノをおいておりました。

 

電子ピアノで一生懸命練習するんだって言う人は、この後紹介する防音対策も特に必要ありません。

ヘッドホンして練習すればOK。

 

それじゃあ、指の力が付かないから、電子ピアノは嫌だって言う人は、この後の防音工事も参考にしてください。

やっぱりピアノを本格的に上手くなるためには、指先のタッチの感覚が必要ですからね・・・

英雄ポロネーズを弾きたかったけど挫折しました。笑

 

1階の角にピアノを置くと、基礎土台の上にピアノが載ることから補強がいらない場合もある。(グランドはダメ)

 

アップライトを置く位置によっては、床の補強工事が不要になったケースがあります。

その位置は1階の角の部分です。

基礎の土台にアップライトが載り、床が抜け落ちる心配が無いことから補強工事が不要だと言われたことがあります。

 

結果補強工事をせずに1階LDKにアップライトピアノを置くことができました。

 

このケースは正直は物件によって条件も変わるし、アップライトの加重が270㎏のタイプの場合はNGになる可能性もあるので、基礎の角に置くから必ず補強工事が不要とは限りません。

何だよ。

確実な回答を言えよって思うかもしれませんよね。

その点については申し訳ないのですが、1つの事例として参考にして貰えればと思います。

 

ピアノはほかの家具があっても置ける?レイアウトを決められる便利なサイトをご紹介。

 

ピアノを置くためには床補強が必要になりますが、レイアウトが決まらなければピアノを置く位置も決まらないので、床補強の場所も決めることができません。

そんなことを言ってもピアノの置く位置によっては家具が入らない・・何処に行けば良いのかイメージが付かないって思って居る人も多いでしょう。

大丈夫です。

すごく便利なサイトをこれからご紹介させて頂きますね。

 

そのサイトがYAMAHAの部屋置きシミュレーションです。

 

このサイトは部屋の大きさを指定でき、更に家具を置いた状態でピアノをレイアウトすることができます。

かなり優れものです。

例えばLD12帖の間取りはこんな感じ。

 

 

キッチンを北側にある前提で適当にデザインしてみました。

家具の実際の寸法とサイトで表示されている家具の寸法は違うものの、部屋の図面上の寸法に合わせて、家具を実際に配置してみる事でピアノの設置位置をレイアウトできますから、イメージは湧きやすいかと。

置く場所が決まれば、床補強の見積もりですね。

 

アップライトだとこんな感じ。

 

 

次は防音対策です。

 

ピアノの3つの防音対策 まとめ

2重サッシ(インプラス)を設置する(お手軽で防音力もあるのでコスパ高い)

 

戸建て住宅で防音を考えたときに、何処を最初に対策すべきだと思いますか?

答えは窓なんです。

賃貸住宅みたいな薄い石膏ボード1枚の壁では無く、戸建ての外壁は、外壁材+断熱材・石膏ボードと3重構造になっており、窓に比べて遮音性が高いです。

特に外壁が旭化成ののパワーボードを使っていればかなり遮音性が高いと言われております。

 

壁から音が、窓の車のエンジンの騒音・電車の音などは全て窓から入ってきます。

ピアノの音を外に漏れなくするには、2重サッシにするのが正解です。

2重サッシにすることで、窓と窓の間に空気層ができることで遮音性を上げてくれるからです。

 

2重サッシにはインプラスと言う商品がオススメ。

インプラスを付けると経験上、路線の近くの物件で電車の音が聞こえなくなるぐらいの効果がありました。

インプラスの費用は1箇所5万~10万円です。

 

次からご紹介する内容より、比較的安い金額で防音対策ができるので設置することをオススメします。

アップライトピアノまであれば簡易吸音パネルで囲む

アップライトまでのピアノを置く場合は、インプラス以外にも簡易吸音パネルを付けるという方法があります。

出典:https://item.rakuten.co.jp/miyaji-onlineshop/sr60-011317hq1200up/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868

 

設置費はグレードによってピンからキリまでありますが、吸音パネルの性能+パネル数によって金額が変わるので、5万円~20万円ぐらいの費用が掛かります。

画像をご覧頂くと分かるように、吸音パネルの範囲はちょうどアップライトまでなので、グランドピアノでは利用する事ができないのが玉に傷。

 

アップライトの人は次で紹介する防音室を作るよりも遙かに安いので、吸音パネル+インプラスで防音対策をされてはいかがでしょうか?

 

 

上記の商品は工事業者不要で設置可能な上、独自の技術が公共機関においてデータ検証し、効果が出ていることが実証されております。

使い方は背面に吸音パネルを置くだけでOk!

 

施工業者もいらない。

値段も3万円台なので。インプラスと一緒に利用してみてはいかがでしょうか?

 

最終手段:防音室を作る。リフォーム必死。

「防音室 グランドピアノ」の画像検索結果

出典:島村楽器

 

グランドピアノを設置する場合は、吸音パネルも対応不可になるので、インプラスとは別に防音室を検討する必要があります。

防音室も簡易な物もありますが、グランドピアノの種類によっては入らないって事も・・・

 

実際、グランドピアノを持っているお客様を対応したときは、防音室(6帖)を300万円掛けて専門業者に取り付けてもらいました。

やっぱり一番効果があるのは防音室を家の中に作る事です。

完成現場の建売で防音室を取り付けるためには1つ注意点があります。

 

それは「天井高」が低いと防音室が施工できないって事。

 

私が対応したときは、東京都内の物件だったので、とにかく1階の天井が低く当初5㎝ほど足りなかった事を記憶しております。

たまたま建築中で、現場監督と専門業者で話し合った結果、床下で高さ調節をするという形に落ち着きました。

 

もし完成物件で防音室を作る場合は、売主と施工会社で話し合いが事前にできる上で、購入が可能かが重要なポイントになってきます。

防音室は普通のリフォーム会社では対応していなかったり、していたとしても音楽に詳しくない素人の方に設置してもらうと、音漏れしたりして失敗している例も少なくありません。

 

複数の音楽メーカー(YAMAHAなど)の専門業者に防音室の相見積もりをお願いするのが良いでしょう。

 

相見積もりなんて面倒くさい。

1社だけで良いよ。って思うかもしれません。

しかしその相見積もりを行う頑張りで、数十万は安くなるならやるべきです。

残念ながらそういう面倒くさがる人達から、業者はたんまり利益を取ろうとしているわけです。

 

業者が最初に提示する金額は相見積もりされるのを前提とした金額ですよ。

(全部が全部とは言わないが。)

住宅購入は防音室を取り付ける以外にもお金が掛かりますから、1円でも安く防音室を取り付けるように努力しましょう。

 

まとめ

 

この記事で伝えたいこと!

☑建築基準法では積載荷重180㎏までなので、180㎏を越えるアップライト・グランドピアノは床補強工事が必要になる。相場はアップライト3万~4万・グランドピアノは5万~

☑防音対策は「インプラスで2重サッシにする(窓の遮音性を上げる)」「吸音パネルをアップライトの背面に付ける」「グランドピアノの場合は防音室を検討する」の3つ

☑防音室を作る場合は、必ず専門業者に依頼すること!あと天井高によっては防音室が入らないって可能性があるので、売主と施工会社が連絡取り合えるようにして貰えるのがベスト。

 

是非参考にあれば嬉しいです。

あと2重サッシは窓の開閉が面倒くさくなるけど、冗談抜きで外の音が聞こえなくなるので、防音には本当にオススメ。

 

大通り沿いで車の音がうるさいって悩んでいる人もインプラスを付ければ一発で解決しますよ。

もう一度張っておきます。

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