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建売購入ノウハウ・契約後

新築一戸建てに網戸が無い!?引っ越し後に掛かる6つの費用目安とは

更新日:

私は今まで新築戸建てを販売してきた中で、初めて住宅購入をする殆どの方が「網戸が最初から付いていない」と言うことに驚きます。

 

網戸無いんじゃ、夏窓開けられないじゃん・空気の入れ換えどうやってやるんだよ。網戸はどうやって付ければ良いの・・・

まったくその通りで、窓を開けるときに網戸が無いと虫が入ってきてしまい、窓を開けることができません。

網戸ぐらい最初から取り付けるべきだろって思うかもしれませんが、やっかいなことにパワービルダーを初め、多くの建売住宅には網戸が最初からの標準装備では無いのです。

 

ですので、売主である建売業者の別途オプション工事にて網戸を付ける必要があります。

そして、新築購入後の引っ越しに掛かるオプション工事は、網戸取り付け工事だけには収まりません。

今回は、建売購入時にかかる諸経費以外の引っ越し後の、費用目安についてご紹介させていただきます。

 

大手パワービルダーの建売住宅は網戸が無い!網戸のオプション工事はいくら?

 

地方の地場の建売業者による物件に網戸が付いていることが多いそうですが、東京エリアの1都3県のエリアの建売住宅の場合は、網戸が最初から付いている建売業者の方が珍しいぐらいです。

パワービルダーと言われる飯田グループの物件には網戸が付いておりませんし、そのほかの建売にも網戸が付いていないのは決して珍しいことではありません。

 

飯田グループは年間4万棟も建築しておりますから、網戸を取り付ける原価が5万だとすると、網戸を取り付けないことだけで20億のコストダウンをしていることになります。

 

網戸で20億ですよ!

 

逆に網戸は窓を開けるのに必須ですから、網戸の無い家はありません。

網戸をオプション工事にして利益が取れれば、売り上げアップにもつながります。

網戸のオプション工事費用ですが、窓の種類・大きさによりますが、網戸1枚の取り付けで5,000円(滑り出し窓の小さい窓)~1万。

 

1物件の窓の数が15~20程度ですから、1棟辺りのオプション工事費用は10万~15万円ぐらいが目安。

 

網戸を取り付けるだけで売値を100万円上げられないけど、網戸を取り外してコストダウンをし、網戸を4万✕10万円で40億の売り上げになりますから、かなり商売上手だなって思います。

建売購入は、最低限度生活する箱(空間)を販売しているに過ぎないって思った方が良いです。

 

だから安い。

 

新築引っ越し後にいくら掛かる?戸建て購入後の網戸以外のオプション費用解説

カーテンレール:7万~10万程度

 

網戸が付いていないと言うことは、当然網戸よりも重要性の低いカーテンレールも付いておりません。

カーテンレールも売主のオプション工事があり、売主業者の品番指定のカーテンレール取り付けで7万~10万程度

売主に依頼すると、下請け業者+売主の利益分が乗っかっているので、ニトリなどの業者に依頼して付けた方が安く、中には自分たちでカーテンレールを買って安く済ませる方もおります。

 

参考までにカーテンレールを取り付けるわかりやすい動画があったので紹介します。

この動画でも壁の中の下地の有無を確認しております。

カーテンレールは下地が入っていないところに取り付けてしまうと、壁の中の支えがありませんから、カーテンレールの重み、カーテン開閉時の時の衝撃でカーテンレールが外れてしまいます。

初めてカーテンレールを付ける人でも、簡単に下地を確認できる商品はコチラです。

リビングイン階段の間取りでエアコンの空気が上に行かないようにする為の対策として、ロールカーテンなどを付けるときにも使えます。

持っておいて損は無いですよ。

 

テレビアンテナ工事:8万~15万

 

新築はテレビ設置すれば、すぐにテレビが映るって思っておりませんか?

え!テレビをセットして、ケーブルをつないでスイッチを付ければテレビは見れるんでしょう?

残念ながら新築戸建(注文住宅も含む)は最初からテレビを見るためのアンテナ工事・ケーブル引き込み工事を行っておりません。

 

厳密に言うと、家の中の配線工事はやっておりますが、外から電波を受信するアンテナ取り付け工事をやっていないって事になります。

つまりテレビを設定する事を何もしていなければ引っ越し後、テレビを見ることができません。

 

アンテナ取り付け工事は、購入する物件の電波の受信量によって工事内容が異なるので、施工費が8万~15万と差があります。

 

また購入するアンテナが、屋根に取り付けるタイプでは無く、壁付けタイプの物にすると金額が上がります。

売主でも取り付けは可能ですが、家電量販店の方が安いのでそっちの方がオススメ。

今の時代、アンテナ工事以外にもケーブルテレビや光でテレビを見る方法があるので、建売業者が最初から取り付けしてテレビを見る方法を決めてしまうのは、お客様にとっても業者にとってもデメリットでしかありません。

引っ越し後にテレビ映らない?新築戸建てでテレビを見る方法と費用【まとめ】

 

エアコン工事の穴開け+室外機取り付け工事:業者依頼だと1箇所2.5万~

 

鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションは最初からエアコンの穴を開けずに工事してしまうと、後から鉄筋に穴を開けなければならず、工事は大変なので最初から穴が開いております。

しかし、木造住宅は、ドリルで簡単に穴を開けることができるので最初から開けておりません。

最初から開けないことで、お客様のエアコンの位置を住み始めてから決められるって言うのがメリットです。

 

エアコン穴開け工事は、家電量販店でエアコンを新規で購入するとサービスで無料でやってくれますが、持っているエアコンをそのまま使いたいって言う場合は、エアコン屋に依頼しなければなりません。

相場は1カ所2.5万~です。各部屋+LDKに取り付けるなら全部で10万~15万

変動するのは3階からエアコンを付けるのと、1階にエアコンを付ける費用が異なるから。

3階は室外機を置く位置にもよりますが、地上においている室外機までの距離をホースで通さなければならず、ホースを壁付けしなければなりません。

だから金額に差額が出てきます。

 

私が務めていた売主業者では、以前1箇所4万っていう、いかにもやりたくない工事金額が出たので、間違えなくエアコン屋に直接依頼した方が安いですよ。

 

車を2台以上持っている人・旗竿地にあるパターン:土間コンクリート追加 10万~15万

 

土間コンクリートを敷くのにもお金が掛かるので、土間コンクリートを敷かず土のままで引き渡しする建売もあります。

車を2台分のカースペースがある整形地、通路部分が長い旗竿地の場合、カースペース分の土間コンクリートを1台しか敷かず、車2台目をとめるスペースに土間コンクリートを打つのは別途費用が掛かる物件があります。

 

1坪3万程度なので、車をとめるスペース3坪分+αで10万~15万と見ておけばOK。

 

別に土のままでOk。

植物植えるからそれでいいって人には1円もかからないオプション工事なのでご安心ください。

しかし、以下の通り思って居る人は、オプション工事を払ってでも土間コンクリートを敷いた方が良いです。

 

土間コンクリートを敷いた方が良い人

☑土だと雑草が生えてくるじゃん・・・雑草の処理が面倒

☑車を土の上に置いたら雨降ったときに泥で汚れるじゃん・・・

☑風が強い春だと砂埃が目に入る

 

すっごい地味な理由に見えるんですけど、特に泥んこまみれの車で、道路を汚すと近隣トラブルに発展するので、車を止める場所が土だったらオプション工事をオススメします。

 

雨樋シャッター追加:1カ所7万~ 面格子追加:3万程度から

 

カーテンだけじゃ窓を割られて侵入されてしまうのが不安だと言って、防犯上の上で雨樋シャッター追加する方もおります。

建売でも東京都内の準防火地域であれば、1階部分に雨樋シャッターを取り付ける義務があるので1階にはシャッターが付いておりますが、22条エリアの建売には一切付いておりません。

 

雨樋シャッターを閉めたら、外からは一切開けることができ無いため、窓をたたいた衝撃で窓ガラスが割れてもシャッターにより侵入を防ぐことができます。

雨樋シャッターは引き違い窓にしか設置できませんが、過去に取り付けた経験上では設置費用は7万~です。

 

小さい腰高窓にはシャッターは設置できない物の、面格子を追加するのであれば1カ所3万円~

 

仮に1階の2部屋の窓にシャッター追加・腰高窓2カ所に面格子を追加する場合は合計20万円はかかるでしょう。

ここまでの「網戸」「カーテンレール」「テレビアンテナ」「エアコン穴開け」「土間コンクリート追加」「雨樋シャッター追加・面格子」を合計すると・・・

網戸10万+カーテンレール10万+テレビアンテナ10万+エアコン穴開け15万+土間コンクリート20万+雨樋シャッター・面格子20万=計85万も別途費用が掛かる計算になります。

 

こんなに払えないよ・・・・ふざけんなよ。こんなの担当営業から聞いていないよ。

大丈夫!85万は全部のオプション工事をやったらの話。

 

パワービルダーの物件を買った場合は、網戸・エアコン・カーテンレール・テレビアンテナだけでも約50万円の諸経費以外の金額が必要だと分かります。

 

まとめ:これに引っ越し代・カーテン・家具新調代が掛かります。総額100万は諸経費以外にもかかる。

 

この記事でご紹介した6つのオプション工事以外にも、家具新調代・引っ越し費用・カーテン購入費用が掛かります。

結局のところ、物件購入後の引っ越し時に引っ越し代を入れても100万~150万円ぐらいは手元に持っていないと、新居に住んだ後にも不便さを感じながら住み続けなければならなくなります。

 

せっかく高いお金を払って家を買ったのに、引っ越し後にも不自由しないといけないのかよ!って思うかもしれません。

しかし残念ながら、安さだけに惹かれて物件を選んでしまうと、目に見えないお金が掛かる物件だったりする事を知らずに購入したあなたの責任です。

 

物件価格も大切ですが、最初から網戸やカーテンレールが付いている建売もあります。

調べれば分かります。

家を売るだけでは無く、総合的に知識のある人を味方に付けられれば、良い建売住宅を購入する事ができるでしょう。

 

参考になれば嬉しいです。

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